はい、皆様こんにちは。

私は今猛烈に吃驚しています。

何に驚いているかって?

そりゃあ、










「ゼーッ…ゼー…ッ、たっ、く……いつまで走れば気がすむんだっ」










私の隣の隣を走る上半身裸のこの男、レオリオにです。

まさか裸になってまで走るなんて、吃驚です。

これは、アレだ。

ワイセツ行為で逮捕されても文句は言えないぞ?










「(いや、まだ大丈夫な範囲か…?)」





「……あ、ああ。何、クラピカ?」










大変大変。

また変な方向に意識をトリップさせてた。

レオリオがワイセツ行為で逮捕されようがされまいが私に関係ないっての。










「気付いているか?」


「……何に?」










ヒソカの殺る気満々の気配に?

それとも変な生き物達が私達を狙っている気配に?

もしくはこの湿原のあまりの
地面のぐちゃぐちゃさに?

思い当たる節が多くて逆に解らない。










「霧だ」


「(あ、そっちか…)そういえば、さっきと比べて大分濃くなってきてるよね」










霧の事か。

別に大した事無いとか思ってた。

ああ、違った。過去形にしっちゃ駄目だね。

訂正。

別に大した事ないと今でも思ってる。










「もっと前の方に行かねば、先頭集団と離れてしまうのだが……」


「何か問題でも?」










クラピカが目線でレオリオの方を指すからそっちを見た。










「ゼーッ…ゼー…ッ…」


「(ああ、成る程)」


「見捨てられないしな」










全く、とんだ御人好しよね。

私なら置いてくと思う。こんな上半身裸のいつワイセツ行為で逮捕されるかわからない人。

ん?あれ?ちょっと待て。

レオリオが逮捕されるとしたら……、





裸にコートのクロロも逮捕!?





いやいやいや、待て待て待て。

ちょっと待て。

有 り 得 る !

あれも十分逮捕される理由になる!

うわー、やっぱあんな変態男にをあげるのは無理だな。














Seltsames Spiel
関係の無い人への迷惑














「うわあああっ」


「ぎゃあああっ」










あれから走る事
約三分と二十八秒。

私達の周りは煩いのなんのって。

どうせ私達を狙ってた怪物、っていうか珍獣に襲われたかなんかされただけでしょ。

男なんだから死ぬ時は静かに死んで。










「何だ!?どうなってんだ!?」


「どうやら私達後方集団は前方集団からそっくりそのまま逸れてしまったようだっ」










クラピカ合格。

レオリオ論外。

状況分析の欠片もないのか、レオリオ。










「(やっぱりさっきスピード上げとくべきだったかも…)」










さっきゴンが前の方からスピードを上げた方が良いって叫んでくれた時に素直に従っとけばな…。

ゆっくり走った方がそんなに酷く泥が靴に付かないだろうとか思った約三分前の私が馬鹿だった。

って、










「(ヒソカの奴、仕掛けてきたわねっ)」


「いってぇぇぇ!」










殺気と同時に飛んできたトランプを顔に刺さる前に指で挟んで止める。

レオリオ、うっさい。腕に刺さったくらいで叫ばない。

いや、それよりもね。おい、そこの。
気色悪く笑ってる変態ピエロ。

お前今顔狙っただろ、顔。

女の子の顔を狙うとか、流石変態。

しかもハート柄。そんでもってエース。











ビリッ(←トランプ破った









気 色 悪 い わ 。

無駄に紳士ぶるな!

顔に向かって投げた瞬間からお前は変態ピエロだっての。










「何しやがんだテメーッ」


「くっくっく、試験官ごっこ★」










試験管ごっこ?

試験管なんかになって何がしたいの、あいつ。

理科の実験にでも使われたいの?










「ふざけんな!」










そこの、貴方!

貴方の意見に賛成。

何が試験管ごっこよ。

意味深な言葉を言うな、変態ピエロよ。

そんなに試験管になりたかったら勝手に試験管になってろ。

そうなったら私が即行割ってあげるから。










「キミ達まとめてこれ一枚で十分」










そう言ってヒソカが顔の横に持ってきたのはスペードのエースのトランプ。

それが試験管になるのとどう繋がりがあるのよ。

いや、ていうか何で今この状況で試験管ごっこ?










「ね、◆」










うん、何で私に振る。

お願いだから話し掛けないでくれるかな?

変態オーラが移る。










「あの、別に私には関係ないんですけど。というか試験管ごっこなんかして何が面白いんですか?










私のその発言の後、周りの人達の目が点になった。

え、今の気のせい?気のせいであってほしいんだけど?

なんでクラピカ溜息ついてんのさ!










「くっくっくっ、やっぱりキミは面白い」


「(何笑ってるんですかね、このヤロー)何が面白いんですか?」


「試験管ごっこじゃなくて試験官ごっこさ★」










試験管じゃんなくて試験官。


…………。





はっず!!





何それ何それ何それー!

試験管じゃないと。試験官だったと!

イントネーションがちょっと違うだけだったと!

ああああぁぁぁっ。

穴があったら入りたい。

いや、寧ろ穴を自分で掘って入りたい。










「オホホホホ、今のは冗談ですわ、冗談」(棒読み










くっそー、またあいつに弱み握られたー!

今の話しをフィンクスとノブナガの二人になんかにバラされたりしたら……。


…………。


断固阻止 。










「おい、さっきからふざけてんじゃねえよテメーら!」










何 で 私 も 入 っ て ん の ?

私何もしてないし。

ちょっと言葉の難しさを改めて実感してただけだし。










「オレ達を試すだと?やれるもんならやってみやがれ!」










って一人が言ったら一斉にほとんどの受験者達はヒソカ襲い掛かっていった。

うわー、何かめっちゃ楽しそうに殺人してるよ、あの変態。

ヒソカこそ真の快楽殺人者だと思うよ、私は。










「(で、あっという間に残りは私を含めて四人か…)」










逃げようとした受験生達まで一人残らず殺したね、ヒソカ。

ま、私には関係ないけど。

とりあえず、こっから先どうしよう。

もうあんまりヒソカと関係があるとか思われたくないんだよね。










「オレが合図したら四人バラバラに逃げるんだ」










えっと、確か……
クルッポーさん?

いや、違うな。

クルッポーは鳩の鳴き声だ。

何だっけかなー…。










「今のオレ達が束になって向かっていっても勝てないないだろう」










『オレ達』って私も入ってるのね…。

一応私幻影旅団なんだけど。

っていうか、あんな地球外生命物体"変態★ヒソーカ"になんて負けたくないんだけど。

というよりも、
勝ってみせます。










「あいつは何のためらいもなく人を殺してる。あいつには人の情ってもんがねえ」










人の情、ねえ。

逆にそんなモンがあいつにあっても怖いと思うよ。










「今の言葉、半分ハズレ。人の情が無いっていうのはアタリ」










だって地球外生命物体だもん。

ヒソカはヒソカ星の王なんだよ。

地球の人の情なんて持ってるわけがないじゃん。










「で、何処がハズレかって言うと、前の部分ね。オレ達が四人が束になってどうたらっていうの。貴方達三人には無理でも私なら出来る」










絶好のチャンスよね、これは。

ヒソカに文句を言うね。

そんでもって今までよりもっときつく口止めする。

この三人が走って逃げればこの場には私とヒソカだけだし。

誰に聞かれる事もない。










「って、事で私が時間稼ぎしてる間に三人は逃げて」


「待て!危険だ!!」


「じゃあ此処で死ぬ?」










おお、皆押し黙った押し黙った。

偉い偉い。










「逃げてもヒソカは絶対に誰かを追い掛けえると思うの。となるとこの中の誰かが確実に死ぬんだよ?」


「だが、が此処に残ればの命が危険だ!」


「ヒソカはね、私を殺せないんだ」


「どういう事だ?」










ど う い う 事 な ん だ ろ う 。

自分で言っといて何じゃそりゃとか思ったよ、今。

何て微妙な言い訳。

どう続けよう…。










「え、えっと…私ヒソカの弱み持ってるんだ。それを話題に出せば戦闘になる事はないと思う」










ヒソカの弱み、ね。

是非欲しい、今すぐ欲しい。

苦し紛れの嘘だったけど三人とも取り合えずは信じてくれたっぽい。

よし、話術のスキルが上がったな。










「じゃ、クルッポーさん。合図をお願いしますね」


「(…クルッポー?)あ、ああ。あんた、気を付けろよ」


「貴方達もね」










結局思い出せなかったからクルッポーさんで。

本当に何だっけなー。

クルッポーみたいな感じだったと思うんだけど…。










「今だっ、行け!」










三人が一斉にヒソカとは反対の方向に走り出した。

何か……私凄くクラピカに心配されてる?

見えなくなるまでクラピカこっち振り返ってたんだけど。










「一瞬で一人だねー」


「あのね、何度言ったら解るかな。今はだっての」


「解ってるよ★」










解っててやってんのか。

良い度胸だね、
この変態★ヒソーカが。

早く自分の星に帰れ。

王のご帰還を果たせ。









「うれしいなあ。がボクのために残っ
「てないから」


「残念★」










いや、顔が残念がってないし。

あんたはいつも顔と言ってる事が合ってないのよ。

って、










「(誰よ戻って来たの…)」











折角ヒソカに釘が刺せると思ったのに。

戻って来るならもうちょっと遅く戻って来てよね。










「おやおや。戻ってきたのかい?」


「(って、解ってたくせに)」










ほんっとに性格の悪い変態ね。

振り向くと木の棒を持ったレオリオ。

レオリオも案外KYな人だったんだね。

いや、どっちかっていうと空気じゃなくて時間かな?

《時間読めない》でZI?もしくはJIか?










「やられっぱなしっていうのは、どうも性に合わなくてよ」










なに顔に似合わない事言っちゃってるんですか、ZIさん。

私の時間を返せ。










「うおりゃぁぁぁぁぁぁ」










いや、うん、『うおりゃぁぁぁ』じゃなくて。

そんな大声出して向かっていっても全然適わない……って、あーあ。

背後に回られちゃったじゃん。

って、え、




ゴン!?





え、嘘。気付かなかった。

っていうか何しようとして…





ゴンは持っていた釣竿を大きく振りかぶって、そんでもって、勢いよく振った。

で、針の付いた方の赤い玉の部分が見事ヒソカに命中★



よおし、よくやったゴン!!

ナイス!

ゴンのお陰でなんかスッキリした!










「へえ、釣り竿か。いいねえ、それ。ちょっと見せてくれよ★」










ぎゃーっ!

歩く18禁変態男がピュアな心のゴンに近付いてってるー!!

穢れる!ゴンが穢れる!!









「お前の相手はオレだぁぁぁぁぁっ」










煩 い 。

もっと静かに向かっていって、レオリオ。

っていうかまた誰か戻ってきてるし。

気配の方向からすると、クラピカ?










「(ていうかヒソカ、あんたもうちょっと手加減してあげても…)」










思いっきりふっとばされたよ、レオリオ。

生きてるかな…。










「いいねー、その瞳(め)」










一歩間違えば危険な発言だと思うのは私だけ?

っていうかゴン。

何時の間にヒソカなんかに捕まって…。

ヒソカ、あんたはいつまでそうやって見詰め合おうとしてるの。










「ん、合格★」










何 に ?

何に合格したのか是非教えてほしいですね、ヒソカさん。

恋人に合格?ライバルとして合格?変態仲間として合格?










「(最後のはないな)」










うん、でね、ヒソカ。

あんたはレオリオを担いで何処に行くのよ。

電話が来たと思ったらものの十秒足らずで会話終了させて切るし。

それ電話の意味ないとか思わないの?

ま、私も人の事は言えないけど。

私の最短通話時間三秒だし。










着信

通話ボタン押す

「入り口ー」←私

『はーい』←

通話終了。





はい、三秒★みたいな。

因みに二人で仕事関係で外に出ると決まって分かれて行動するから電話がきたら場所確認ってのが暗黙の了解ってなってるわけよ。

だからその時居る場所言えばそれで終了。

通話料金があんまり掛からないから結構やる。










「(あのヒソカの感じからするとレオリオは任せて大丈夫そう)」










だったら私も行こうかな。そろそろゴールに行かないと失格になるかもだし。

いや、待て私。



ゴ ー ル の 場 所 解 ら な い 。



いやいやいや、私は幻影旅団でもあり夜叉でもあるんだから大丈夫。

うん、大丈夫。迷うなんて事はない、筈。

クラピカとゴンとは今はあんまり一緒に居たくないし。

クラピカにはヒソカの弱みが何なのか追求されそうなんだもん。










「(じゃ、とりあえず)二人とも私先に行くね!」


「え、ちょ、!」


「(多分)ヒソカの後着いてけばゴールに着けると思うよ!」










そう、ヒソカの最後の方の口振りからすると《着いて来ればゴールに着けるよ》みたいな感じだった。

あくまで感じね、感じ。

もし違ったら今度ヒソカを殴る。

違ってたのは私のせいじゃないもんね。

解り難い事を言ったヒソカに問題有りだと思うわけよ。



ま、今は取り合えず、ゴールを目指そう。
















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08.04.20 修正完了